メルセデス・ベンツ W205 Cクラスとは
2014年7月に先代型のW204からフルモデルチェンジしたモデルがW205型となります。
W205型は完成されたCクラスとも言われ、過去のモデルの中でも最も評価が高いことも特徴です。
販売開始した当初は、2013年10月に革命的なフルモデルチェンジして話題となった、W222型Sクラスを彷彿させるデザイン・機能性があると大変話題になりました。
そんなW205型は先代型のW204型と比べて、一体どのような部分が変わったのかをまとめてみました。
メルセデス・ベンツ W204 Cクラスとの違い
安全装備レーダーセーフティパッケージの充実
メルセデスベンツには「レーダーセーフティパッケージ」といった安全装備の先進技術があります。
レーダーセーフティパッケージは、事故の原因の88.5%に対応し、ドライバーの安全を守るとメーカーが謳っています。
安全を守るだけでなく、運転時の疲労を軽減したり、といった運転支援システムでもありますので、いざという時だけでなく、常習的に役に立つ機能が豊富です。
レーダーセーフティパッケージの内容は下記の通りです。
- ブラインドスポットアシスト
- ディストロニックプラス
- レーンキーピングアシスト
- PRE-SAFE
レーダーセーフティパッケージはW204世代から設定はありましたが、あまり装着されていることはなく、見かけることは珍しいオプションでした。
時代の変化もあり、W205型にはレーダーセーフティパッケージが装着されていることがほとんどとなりました。BMW等の他メーカーでは、同世代の車輛でもあまりこういった安全装備がないこともありますので、ここは大きな魅力のひとつではないかと思います。
W205型に搭載されているレーダーセーフティパッケージを徹底解説している記事もありますので、興味のある方はご覧ください。
内装の高級感
もともと、メルセデスベンツ=高級のイメージは皆さんお持ちだと思いますが、W205型が発売された当初は想像を遥かに上回る高級感に非常に感動した記憶があります。
それでいて、新車価格はほとんど変わらないので、コストパフォーマンスの良さが伺えます。
車に乗っている間は、室内空間がどれだけ快適かが、満足度に影響すると思います。そのため、W205型の内装空間で満足度がグンと上昇したユーザーは非常に多く、メルセデスベンツ専門店としても大変取り扱いやすいポイントのひとつとなります。
ステアリングはパンチングレザーの革張りで、メーターの液晶も発色が良く、大変見やすいです。ダッシュボード周りも流れるようなデザインでこだわりを感じますね。
ライトスイッチや、その周辺のボタン類です。グロスブラック加工がされております。その周りもアルミ調になっており、2重にこだわっていることが伺えます。
ナビ・オーディオ関係や、メディアインターフェイス関連はこちらのタッチパットとコマンドダイヤルを用いて操作を行います。
ナビモニターを直接タッチで操作することがないので、感覚的に操作することができると共に、目線の移動もせずに済むため、運転時の疲労も軽減でき、安全面にも影響があります。
こまかなボリューム調整ダイヤルや、逆サイドにあるトグルスイッチの材質にも加工がされており、とてもおしゃれです。
純正ナビゲーションの8.4インチモニターです。
地図だけでなく、オーディオ情報や走行モードを切り替えるアジリティセレクトの設定などの、車両情報もこちらの画面で行います。
発売当初は、ナビがインパネ周りに埋め込まれているデザインが一般的だったため、このようなポータブルナビのようなオンダッシュデザインが斬新でした。しかし、使用してみると視認性も非常に良く、やはり人口工学に基づいて設計されているんだなと実感できる部分でした。
乗り心地の向上
W205型のハンドルを握ったときに、衝撃を受けたのを今でも覚えています。まずは、ステアリングの質感の高さに驚かされました。
ご覧の通り、持ち手部分がパンチングレザーとなっております。写真では伝わりづらい部分ですが、とにかく柔らかく、ハンドルを握っているだけで満足感を味わうことができます。
さらには、コブのような形をしている部分があります。このおかげでハンドルを握った際にいい感じのところにフィットし、これがとにかく心地良いのです。
これがW204型のステアリングです。見た目以上に、握った際に感じる太さ加減が異なります。
この太さ加減が、ステアリングの回しやすさに繋がり、運転のしやすさ→乗り心地の良さに繋がるのです。
次にシートの違いです。体が常に接している部分なので、シートが乗り心地に与える影響は大きいです。
シートはグレードによって材質やデザインが異なりますが、W205型全般に共通して言えることは、座り心地がとにかく良いといったことです。
W205型の特徴として、ステアリングやサスペンション、各所に柔らかさを兼ね備えているのですが、シートも当然ながらとても柔らかく、座った瞬間に上質だと感じることができます。
オーナーになることで、このシートに毎日座ることができるので、大変満足度は高いと思います。
W204型のシートはこちらになります。
こちらもやはり、グレードによって材質やデザインが異なるのですが、全体的に言えることはW205型のシートの方がホールド感が強いです。
それでいて窮屈さはなく、包み込まれている感覚があり、それが乗り心地の良さに良い影響を及ぼしているのだと感じます。
また、見た目では伝わりづらいですが、クッション性もW205型のシートの方が高く、シート自体に厚みを感じることができ、それも乗り心地の向上の大きな要素になります。
メルセデス・ベンツ W205 Cクラス 年式による違い
W205型は2014年7月に販売開始をして以来、2020年4月まで約7年間販売を行ってきました。
そんなW205型を200万円で購入する場合、どれくらいの年式の車輛が購入できるのか、年式によるどういった違いがあるのかを解説していきます。
前期・後期の切り替えタイミング
まずは大きなマイナーチェンジのタイミングは下記の通りとなります。
2014年7月~2018年6月製造 前期型
2018年7月~2021年6月製造 後期型
輸入車の場合、前期型と後期型のマイナーチェンジの際に、見た目やエンジンが大きく変化し、完全に別のクルマに進化する場合もございます。
こちらの記事で、W205 前期・後期型を徹底比較していますので、興味のある方はご覧ください。
W205型の場合は、見た目の変化・エンジン等のパワートレインの変化はありますが、そこまで大きなものではありませんでした。
ユーザーが最もマイナーチェンジの際に求めているものは、前のモデルでは装着していない装備が新しく搭載されるといったことに最も期待をしています。
そういった意味では、上記で解説したようなW204型からの変更点が非常に大きかったため、後期型になった際の満足度がそこまで大きなものではなかったのかと思います。
内装に関しても、先ほどの前期型の物と見比べると細かな部分で変更点は気づくかと思いますが、W204型からW205型にフルモデルチェンジした際のような、大きな感動はありません。
W205 前期型と後期型の価格差
W205型の前期型と後期型の価格差について見比べてみましょう。
- 前期型の安値全国相場 130万円台~160万円台
- 後期型の安値全国相場 320万円台~350万円台
ということで、最安値で比較をするとその差は約200万円となります。
それだけ価格差があるのであれば、前期型を検討しようという方が非常に増えております。
BMWやアウディといった他メーカーの競合車種と比較した際にも、圧倒的な満足度を誇るメルセデスベンツ Cクラス W205型が車両価格で150万円を下回る価格で購入することができるというのは、現在の市場としてもかなり熱い状況であることは間違いありません。
200万円で購入できるW205型 Cクラスの年式
2014年7月~2018年6月まで発売されていたW205 前期型のCクラスですが、200万円でいざ購入するのであればどのくらいの年式が狙うことができるのか、そして、年式による細かな変更点はどういった部分なのかを解説していきます。
ざっとまとめてみましたが、こちらはあくまで税込の車両本体価格になります。
乗り出しに必要な費用として、
- 諸費用
- 法定費用
- 整備代金
が主に必要になります。
あくまで目安にはなりますが、メルセデスベンツの場合は、車両本体価格に35~40万円程度で乗り出し価格になるといった感覚でいると良いでしょう。
整備代金に関しては、内容を明記せずに一律で100,000円程度の整備代金をもらい「当社おまかせの納車整備」のような謳い文句の販売店もありますが、そういった販売店ではなく、「○○円で○○と○○~○○を交換しますよ」のような、整備をする箇所が明確な販売店で購入をすることをオススメします。
前者のような販売店ですと、結果的に整備代金相当の整備をしてもらえることは少なく、いわゆる販売店の利益のようになることがほとんどです。
そうなると、後出しじゃんけんのように、支払った整備代金は諸費用のように車両総額に吸収されてしまうため、あまり良い買い方ではありません。
出来れば必要な消耗品がパッケージ化されていて、乗り出し時にリフレッシュできるような買い方ができ、それらの交換金額が明確な販売店で購入をするようにしましょう。
メルセデス・ベンツ W205 Cクラス 人気グレード比較
今まで8,000台近くのメルセデスベンツを取り扱ってきた専門店だからこそわかる、よく売れている人気のW205型Cクラスの人気グレードをお話ししていきます。
メルセデス・ベンツ W205 Cクラス グレード比較表
グレード | 人気度 | 新車価格 | 流通割合 | 相場 | 特徴 |
C180 | △ | 427万円 | 約0.1% | 130万円台~ | 最も安いが売る時も安い。仕様がチープかつ、装備が乏しいため満足度は低い |
C180アバンギャルド | ◎ | 476万円 | 約10% | 140万円台~ | 安くて装備が充実している。このグレードを購入しておけば間違いない |
C180アバンギャルドAMGライン | ◎ | 511万円 | 約10~15% | 160万円台~ | C180アバンギャルドに、AMGスタイリングパッケージと革シートが搭載されたスポーツモデル |
C200アバンギャルド | ◎ | 534万円 | 約5% | 150万円台~ | C180アバンギャルドと維持費は変わらず、動力性能を大きく上げた贅沢モデル |
C200アバンギャルドAMGライン | ◎ | 569万円 | 約30% | 170万円台~ | C200アバンギャルドに、AMGスタイリングパッケージと革シートが搭載されたスポーツモデル。Cクラスで初めてエアサスを搭載した乗り心地最高のモデル |
C250スポーツ | △ | 657万円 | 約3~5% | 200万円~ | C200アバンギャルドAMGラインをベースに、さらに動力性能を高めたモデル。台数も少なく、価格もグンと上がるため、スポーツ走行をとにかく楽しみたい方向け |
C220dアバンギャルド | 〇 | 559万円 | 約1~3% | 200万円~ | C200アバンギャルドのディーゼルエンジン搭載モデル。燃費の良さとトルクフルな走行が特徴 |
C220dアバンギャルドAMGライン | 〇 | 594万円 | 約10~15% | 200万円~ | C220dアバンギャルドに、AMGスタイリングパッケージと革シートが搭載されたスポーツモデル。Cクラスで初めてエアサスを搭載した乗り心地最高のモデル |
C350eアバンギャルド | × | 707万円 | 約0.5% | 250万円~ | ガソリンエンジン×電気モーターを搭載のプライグインハイブリッドモデル。あまり浸透していないため、稀少かつ高額である |
ここでご紹介しているのは、セダンのグレードを用いて説明しています。
ステーションワゴンも、基本は変わりありませんので、参考にしてください。
メルセデス・ベンツ W205 Cクラス オススメのグレード比較
こちらの特徴を抑えていただければ、W205型 Cクラスの車選びは完璧です。
人気グレードのみで比較をした表を作成しましたのでご覧ください。
価格 | アバンギャルド | AMGライン |
ガソリンエンジン | ◎ | 〇 |
ディーゼルエンジン | △ | △ |
台数 | アバンギャルド | AMGライン |
ガソリンエンジン | 〇 | ◎ |
ディーゼルエンジン | × | 〇 |
装備 | アバンギャルド | AMGライン |
ガソリンエンジン | 〇 | ◎ |
ディーゼルエンジン | 〇 | ◎ |
メルセデス・ベンツ W205 Cクラス グレード比較まとめ
アバンギャルドであれば、一定の満足感は約束されています。あとは年式・走行距離・カラー・状態のバランスでピンとくる車輛があればそれにしましょう。
見た目にこだわりたい方や、革シートが絶対条件の方はAMGラインにしましょう。C200 AMGラインはCクラスで初搭載のエアサスペンションのため、乗り心地は格別となります。新車時に多く販売されている影響で、流通台数も多くC180 AMGラインとあまり価格差もないためオススメのグレードです。
ディーゼルエンジンをお探しの方は、アバンギャルドかAMGラインの2択になります。もともと、ディーゼルエンジンは流通台数も少ないのですが、AMGラインの方が流通台数が多いためあまり価格差がありません。かつ、エアサスペンションも搭載のため、C220d アバンギャルドAMGラインをオススメします。
ガソリンエンジンと、ディーゼルエンジンを徹底比較している記事もございます。ご検討の方は是非ともご覧ください。
まとめ
予算200万円以内でW205型を検討するには、
2014~2016年式のC180、C200アバンギャルド
または、2014年式のC180、C200アバンギャルドAMGラインを購入することができます。
予算を230~240万円くらいまで上げると、2017年式のC180、C200アバンギャルドや、
2015年式のC220dアバンギャルドや、C220dアバンギャルドAMGラインを購入することができます。
しかし、実際には中古車なので販売店によって、車両本体価格や販売方法はバラバラです。
そのため、まずは相場よりも安い販売店で購入をすることがポイントとなります。
そして、購入した後の維持費は、販売店によってアフターサービスが異なるため、
手厚いサービスが受けられる販売店にて購入をすることで、購入後のコストを抑えることができます。
コチラの記事でW205型の故障箇所や弱点についてまとめておりますので、是非ともご覧ください。
当社フォレストインターナショナルは、通算8,000台近くものメルセデスベンツを取り扱ってきた専門店となります。
さらには、A・B・Cクラスに特化して取り扱っているため、さらに専門的なノウハウを持ち合わせています。
200万円で購入することができるメルセデスベンツも沢山ありますので、一度在庫をのぞいてみてください。
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