メルセデス・ベンツ W204 Cクラスとは
2007年6月に、先代型のW203からフルモデルチェンジしたモデルがW204型となります。
見た目や、内装が大きく変化し、いい意味でドイツ車らしさが減り、
結果として、日本人にフィットする形となった、人気のモデルとなります。
W204型では、一部グレードにて挑戦的なフロントマスクが採用されたのですが、これが大ヒットし、
今のメルセデスベンツを象徴するような顔立ちとなる、先駆けのクルマとなります。
大人気のW205型にも負けず劣らずの、完成されたモデルです。
詳しく違いを見ていきましょう。
メルセデス・ベンツ W203 Cクラスとの違い
便利装備の充実
W203型のオーナー様が、W204型に乗り込み真っ先に言うセリフは「なんかスゴくなった!」
と、大概おっしゃいます。
W203型まではドイツ車らしさが先行しており、どうも簡素的な内装であることは否めません。
ドリンクホルダーや、小物入れひとつとってもどこか使いづらさがあり、
ナビゲーションもオマケのようなもので、スマートキーすら設定もない。
そういった、不便を感じるけども「これがメルセデスの味だ」と、どこか言い聞かせながら乗る。
といったことが長年続いていました。
ところが、W204型になり、とにかく日本人向けに改良されたとしか言いようのないくらい、様々な点が使いやすく変更されました。
ナビ・オーディオ周りはもちろん、スイッチ類も押しやすく改善され、収納も増えたことにより、
現代のスマートフォン等との連携もとれるようになり、より使いやすさが増したことが人気の秘訣です。
取り回しのしやすさ
「ドイツ車らしさ=味」のような言い聞かせは、内装だけでなく走行性能にも言えることでした。
具体的には、とにかく重い!の一言に尽きます。
ステアリング、アクセル、ブレーキ、各スイッチ類、そういった日常で常に操作する箇所が、とにかく重いのです。
小柄な女性や、年配の方であれば、運転するだけで一苦労と言っても過言ではありません。
特に繊細なアクセルワークや、度重なるハンドル操作が求められる駐車の作業は本当に一苦労です。
W204型になり、そういった点がすべて改善され、とにかく思い通りに操ることができる「素直な味があるドイツ車」と変貌を遂げました。
これなら、小柄な女性や、年配の方でもストレスなく運転が楽しめます。
安全装備レーダーセーフティパッケージの設定
メルセデスベンツには「レーダーセーフティパッケージ」といった安全装備の先進技術があります。
レーダーセーフティパッケージは、事故の原因の88.5%に対応し、ドライバーの安全を守るとメーカーが謳っています。
安全を守るだけでなく、運転時の疲労を軽減したり、といった運転支援システムでもありますので、いざという時だけでなく、常習的に役に立つ機能が豊富です。
レーダーセーフティパッケージの内容は下記の通りです。
- ブラインドスポットアシスト
- ディストロニックプラス
- レーンキーピングアシスト
- PRE-SAFE
W204型には、レーダーセーフティパッケージがオプションで設定があります。
少し稀少ではありますが、BMW等の他メーカーでは、同世代の車輛でもあまりこういった安全装備がないこともありますので、ここは大きな魅力のひとつではないかと思います。
メルセデス・ベンツ W204 Cクラス 年式による違い
W204型は2007年6月に販売開始をして以来、2014年6月まで7年間販売を行ってきました。
そんなW204型を100万円で購入する場合、どれくらいの年式の車輛が購入できるのか、年式によるどういった違いがあるのかを解説していきます。
前期・中期・後期の切り替えタイミング
W204型の大きなマイナーチェンジのタイミングは下記の通りとなります。
2007年6月~2010年1月製造 前期型
2010年2月~2011年4月製造 中期型
2011年5月~2014年6月製造 後期型
輸入車の場合、前期型と後期型のマイナーチェンジの際に、見た目やエンジンが大きく変化し、完全に別のクルマに進化する場合もございます。
その中、W204型では通常のクルマでは珍しい「中期型」なるものが存在します。
ざっくりご説明すると、前期型のボディで後期型のパワートレインを搭載した車輛になります。
W204型では、後期型になると見た目の雰囲気や、内装の質感が大きく変化し、ビッグマイナーチェンジにふさわしい変貌を遂げることとなりました。
ユーザーが最もマイナーチェンジの際に求めているものは、前のモデルでは装着していない装備が新しく搭載されるといったことに最も期待をしています。
そういった意味では、上記で解説したようなW204後期型への変更点が非常に大きかったため、後期型になった際の満足度は大変大きく、現在でも根強く人気が高いモデルとなっております。
W204前期型と後期型の内装を比較をすると、前期型ではのポップアップナビが採用されていたのですが、後期型ではダッシュパネルと一体のインダッシュ型ナビを搭載しています。
また、後期型ではアルミ調のクロームパーツを各種スイッチ類や、お手に触れる部分にふんだんに採用をしており、室内の高級感をグッと引き上げています。
使いやすさや、基本レイアウトはそのままにして、素材の質感や形状を変化させることで、車体のイメージアップに大きく成功したことが、W204 後期型の特徴です。
W204 前期型と後期型の価格差
W204 前期型と後期型の価格差について見比べていきましょう。
- 前期型の安値全国相場 20万円台~50万円台
- 後期型の安値全国相場 50万円台~90万円台
最安値で比較をすると、その差は約30万円となります。
後期型の最終モデルである2014年式5万キロ以内の車輛でも、車両本体価格で100万円を切って出ている車輛もあり、現在は大変魅力的な価格で購入することができるようになりました。
よく同時に検討される、同世代のBMW3シリーズと比較した際に感じることは、同世代のBMWでは、硬めのドイツ車色がとても強く出ている点です。
W203型との比較でも挙げましたが、やはり日本人向けの仕様ではなく、本国向けの造りのため、少し扱いづらさは感じるかと思います。
100万円で購入できるW204型 Cクラスの年式
2007年6月~2014年6月まで発売されていたW204型のCクラスですが、100万円でいざ購入するのであればどのくらいの年式が狙うことができるのか、といった部分を解説していきます。
ざっとまとめてみましたが、こちらはあくまで税込の車両本体価格になります。
この表からわかることとして、2007年モデルから2010年モデルまでさほど価格差が無い。ということです。
乗り出しに必要な費用として、
- 諸費用
- 法定費用
- 整備代金
が主に必要になります。
あくまで目安にはなりますが、メルセデスベンツの場合は、車両本体価格に35~40万円程度で乗り出し価格になるといった感覚でいると良いでしょう。
整備代金に関しては、内容を明記せずに一律で100,000円程度の整備代金をもらい「当社おまかせの納車整備」のような謳い文句の販売店もありますが、そういった販売店ではなく、「○○円で○○と○○~○○を交換しますよ」のような、整備をする箇所が明確な販売店で購入をすることをオススメします。
前者のような販売店ですと、結果的に整備代金相当の整備をしてもらえることは少なく、いわゆる販売店の利益のようになることがほとんどです。
そうなると、後出しじゃんけんのように、支払った整備代金は諸費用のように車両総額に吸収されてしまうため、あまり良い買い方ではありません。
出来れば必要な消耗品がパッケージ化されていて、乗り出し時にリフレッシュできるような買い方ができ、それらの交換金額が明確な販売店で購入をするようにしましょう。
メルセデス・ベンツ W204 Cクラス 人気グレード比較
今まで、8,000台近くものメルセデスベンツを取り扱ってきた専門店だからこそわかる、よく売れている人気のW204型Cクラスの人気グレードをお話していきます。
メルセデス・ベンツ W204 Cクラス グレード比較表
年式やモデルにより、グレードは多少異なります。
今回は後期型で流通台数の多い2012~2013年式モデルを例にグレードを比較してみました。他の年式でもベースの考え方は変わりありませんので、そのままご参照ください。
グレード | 人気度 | 新車価格 | 流通割合 | 相場 | 特徴 |
C180 | 〇 | 399万円 | 10%未満 | 70万円台~ | もっとも安く乗り出すことができるエントリーグレード。オプション装備の内容次第ではコスパ〇 |
C180アバンギャルド | ◎ | 459万円 | 約45% | 70万円台~ | AMGスタイリングパッケージを搭載した人気のグレード。このグレードを選んでおけば間違いない。 |
C200アバンギャルド | ◎ | 509万円 | 約40% | 70万円台~ | C180アバンギャルドをベースにエンジンの出力をアップしたモデル。中古車市場になると、C180アバンギャルドと価格差があまり無いことが魅力。 |
C250アバンギャルド | △ | 589万円 | 5%未満 | 100万円台~ | C200アバンギャルドをベースに、さらにチューニングしたモデル。稀少が故に価格も上がりがち。 |
C350アバンギャルド | × | 705万円 | 1~2% | 120万円台~ | Eクラスと同じエンジンを搭載したモデルとなり、かなり嗜好性が高いグレードとなる。 |
ここでご紹介しているのは、セダンのグレードを用いて説明しています。
ステーションワゴンも、基本は変わりありませんので、参考にしてください。
W204 Cクラス オススメのパッケージオプション
W204型 Cクラスを購入する際のパッケージオプションをまとめました。
こちらでも2012年~2013年式の主に後期型がメインでの対象の内容になっております。
ステーションワゴンでも同様のため、参考にして下さい。
C180 | C180アバンギャルド | C200アバンギャルド | C250アバンギャルド | C350アバンギャルド | |
AMGスポーツパッケージ | ¥300,000 | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 | |
AMGスポーツパッケージプラス | ¥250,000 | ¥200,000 | ¥200,000 | ||
レーダーセーフティパッケージ | ¥220,000 | ¥190,000 | ¥190,000 | ¥190,000 | |
ユーティリティパッケージ | ¥120,000 | ¥120,000 | ¥120,000 | ¥120,000 | ¥120,000 |
ラグジュアリーパッケージ | ¥470,000 | ¥470,000 | ¥470,000 | ||
アドバンストライトパッケージ | ¥200,000 | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 |
各パッケージオプションの内容になります。
メルセデス・ベンツ W204 Cクラス グレード比較まとめ
C180であればパッケージオプションがあまり装着されていないことが多いので、しっかりと確認して納得できる車体であれば購入しましょう。
C180アバンギャルドや、C200アバンギャルドにはAMGスタイリングパッケージ、AMGスポーツパッケージが標準装着されているため、通常のC180よりも見た目で大きく差がつきます。
AMGスポーツパッケージプラスは見た目がさらにスポーティになります。台数も少ないため、すぐに売り切れてしまいます。
パッケージオプションが2つ以上装着されていると、装備が大変充実しているため、要検討車輛になります。
まとめ
予算100万円以内でW204型を検討するには、
2007年~2013年式のC180、C180アバンギャルド、C200アバンギャルドを購入することができます。
予算を10~20万円引き上げると、2014年式の最終モデルも十分に狙うことができますが、もともと6月までしか製造されていない都合上、台数は少ないです。
パッケージオプションが装着されていることにより、ひとつ5万円程の価格に影響があります。
しかし、実際には中古車なので販売店によって、車両本体価格や販売方法はバラバラです。
そのため、まずは相場よりも安い販売店で購入をすることがポイントとなります。
そして、購入した後の維持費は、販売店によってアフターサービスが異なるため、
手厚いサービスが受けられる販売店にて購入をすることで、購入後のコストを抑えることができます。
当社フォレストインターナショナルは、通算8,000台近くものメルセデスベンツを取り扱ってきた専門店となります。
さらには、A・B・Cクラスに特化して取り扱っているため、さらに専門的なノウハウを持ち合わせています。
100万円で購入することができるメルセデスベンツも沢山ありますので、一度在庫をのぞいてみてください。
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